白鳥の飛来地で有名な新潟県阿賀野市(旧笹神村)で居住し、竹製の鳥かごを作っています。
趣味で小鳥を飼育し始めたときから、自作のかごで飼育したいと思い始めました。
初めは青竹で、鳥かごを作り始めてから15年のキャリアを積み思考錯誤を重ね、ようやく販売というところに至りました。
材料の真竹及び孟宗竹は10月以降自ら、佐渡、粟島の県内産を使用し、良品を選抜し、ドラム缶等で煮沸します。
青竹が煮沸することにより年月をかけ使用し、手入れを行うことにより徐々に極上のあめ色に変化するという魅力に感動し、鳥かごを作るという奥深さが私の原点です。
煮沸し油抜きを行い露天で自然乾燥させ、3年間以上乾燥した竹材を使用しています。
底材は主に日光杉の柾目板を使用し、他に桐材や堅木の黒檀、紫檀、桜材なども使用します。
竹製鳥かごは、小鳥にとって羽根や足などにやさしく最も適しています。また、鳥かごはヒゴの太さ、穴ピッチの間隔、寸法の組合せにより何百種類にもなり、小鳥の種類に合わせた形、大きさに作り上げています。
竹製鳥かごと言っても、地方、地域により形や様式が異なりますが、私の習得したものは、主に関東かご様式となり、底も主には掛底又はかぶせ型となります。
種類としては、並かご、みがきかご、管入かごとなり、枠材の立ち上がりやハカマには竹貼や黒檀、紫檀などといわれる堅木をはることも多々あります。
入口となる戸口や飼ブタ止め、戸前止めに黒檀や紫檀なども使用します。
掛底の溝掘前に幅広の竹や堅木を埋め込み、再びサン幅の溝を掘ることにより堅固な掛底となります。また、前止めといわれるところにもケヤキ材や桜木、黒檀の丸材堅木を埋めることにより前止めのゆるみ防止の役目とします。
図面に表すと掛底の溝は前方の前止めフケ防止は長年の使用によるゆるみ防止になります。
管入かごは四角に1.3ミリの細いヒゴを入れることにより鳥かごの破損や下サンの水による腐食防止と、より堅固さを保ちます。
並かごやみがきかごは四角のヒゴは同じものを使用します。